- 【画像あり】中村獅童の次男の小指が欠損している原因は？
- 治る可能性はあるの？
- 日常生活や歌舞伎役者へ影響は？
歌舞伎俳優の中村獅童さんの次男・小川夏幹くん（なつき/3歳）の両手の小指が欠損していることを、舞台の取材会で公表しました（2023年11月）。
この記事では、小指欠損の原因や病名、治る可能性、今後の影響について詳しく調査してみました。
小指欠損の病名は「先天性四肢障害」の可能性
前述の取材会で中村獅童さんは「これまで明かしてこなかったこと」として、次のように語っています。
あまり重たく受け止めていただきたくないですけど‥重たくというか難しい問題で。
夏幹は生まれながらに両手の小指が‥欠損してるという状態なんですね。これはお腹の中にいるときは分からなかったことで、産まれて初めて分かったことなんですけど。
それが何となく普通に見えるような手術を今まで2回重ねて参りまして、でも両指の小指はないという状況なんですね。（中略）
歌舞伎役者として指がないということは隠せることではないので、歌舞伎役者にさせるべきじゃないのか、そういう問題もあったんですけど。でも子どもの気持ちを尊重してやらせようではないかと。
生まれつき小指がない状態だったようで、治すための手術も2回行いましたが、小指がないまま今に至ったようです。
欠損の原因や病名は何なのでしょうか？
原因や病名について、中村獅童さんは公表していません
取材の中で公表されることはなく、現在も公表はされていません。
ではどういう病気の可能性があるのでしょうか。
「先天性四肢障害」の可能性
先天性四肢障害（congenital limb defect）とは，四肢の欠損，不完全な発達，過剰，または異常な発達が出生時に認められる状態である。
全体での有病率は出生10,000人当たり7.9例である。
先天性四肢切断の最も頻度の高い原因は，羊膜索症候群に伴う四肢切断（遊離した羊膜線維が胎児組織に絡まったり癒合したりする）など，軟部組織および/または血管の破壊による欠損である。
MSDマニュアルプロフェッショナル版「四肢の先天異常」
先天性四肢障害という可能性があることがわかりました。発症例は0.079％という極めて稀な病気のようです。
この病名を聞いてタレントの乙武洋匡さんが思い浮かんだ人もいるのではないでしょうか。乙武洋匡さんも先天性四肢障害の一種「先天性四肢切断」という病名であることを、ベストセラー「五体不満足」の中で公表しています。
先天性四肢障害の原因は？
先天性四肢障害の原因にはどんな可能性があるのでしょうか。
四肢奇形は先天性であることが多く、原因は「遺伝障害」によるものと、ウイルス感染も含む感染症や薬剤などによる環境が要因の「胎児障害」によるものとがあります。
ドクターマップ「四肢奇形・四肢切断」
「両親・家族からの遺伝」や「ウイルス感染」などの可能性があるようです。
遺伝の可能性について、中村獅童さんと妻の小川沙織さんには、先天性四肢障害という情報は見つかりませんでした。
また先述したように、中村獅童さんは小指欠損の原因について公表していませんので、病気の原因についてはっきりした情報はありません。もし今後公表されれば記事を更新したいと思います。
次男である夏幹（なつき）くんと、長男の陽喜（はるき）くんは、2015年に再婚した現妻・小川沙織さんの間に産まれた子どもです。
前妻である故・竹内結子さんとの間には2005年に産まれた息子さんがいて、現在は継父さんと暮らしているようです。
小指の欠損が治る可能性は？
夏幹（なつき）くんの小指の欠損が治る可能性はあるのでしょうか。
先天性四肢障害には様々な種類があり、それに合わせて治療方法も違ってくるようです。
夏幹くんがどの病気に該当するのかはわかりませんので、今回は夏幹くんの症状に近いかもしれないと言われている「合指症（隣り合った指がくっついている形態）」の治療について調べてみました。
治療時期
一般的には生後1歳前後にくっついている指（趾）分離手術を行います。
治療方法
軽度の症例では、周囲の皮膚を用いて分離を行います。
しかし、多くの場合、皮膚が足りなくなり、足の内くるぶし付近や鼠径（足の付け根）などから皮膚を移植します。治療の効果
皮膚性合指では合指の分離によりそれぞれの指の動きは良好に獲得できます。しかし、完全合指や骨性合指では変形や動きの制限が残る場合があります。
日本医科大学武蔵小杉病院 手足の先天異常【多指症（多趾症）と合指症（合趾症）】
足の合趾に関しては、我々の施設ではなるべく植皮を行わないようなデザイン法を開発・施行しております。
手の合指はひきつれ・肥厚性瘢痕とならないようなデザインを行いますが、やはり将来的に修正手術が必要となる場合があります。
1歳前後で手術を行うことが一般的なようです。
中村獅童さんも取材会の中で「何となく普通に見えるような手術を今まで2回重ねて参りまして」と公表しているので、1歳の頃から手術をしてきたが経過は芳しくないのでないかと推測されます。
現在も夏幹くんの小指は欠損したままですが、将来的に手術をすることも考えられますので、そのときには良い結果になるように応援したいと思います。
日常生活や歌舞伎役者への影響はある？
小指が欠損している場合、日常生活や仕事にどれほどの影響があるかは人それぞれかと思いますが、ある記事では次のように書かれています。
小指と薬指はあまり使わないようですが、実はパワーグリップの主役をなす指です。小指の一部をカットすると物を力強く握れなくなります。
このことは、小指を上げたままにして手を握ると理解ができます。このことが重大な影響を及ぼす職業は、プロゴルファーです。プロゴルファーであれば、グリップの低下は深刻な障害となります。
福岡の弁護士による後遺障害・等級認定サポート「手指の欠損について」
私自身に当てはめても、まさに今使っているパソコンのキーボードやマウスの操作に影響を及ぼしそうですし、様々な不便が容易に想像できます。
また歌舞伎役者を演じる上では、例えば歌舞伎の代名詞的なポーズ「見得を切る（みえをきる）」ときは両手をパーに広げます。ですので夏幹くんの病気のことを知らない観客が観たら、小指がないことに一瞬驚くかもしれません。
また、何かモノをつかんで演技するときには握力や握りやすさの面で、もしかしたら不便なこともあるかもしれません。
しかしこれらはあくまで一般論であり、実際の影響については夏幹くん本人にしかわかりませんし、中村獅童さんと小川沙織さんは夏幹くんが歌舞伎役者になることを応援しています。
「何回も何回も話し合いをしました」と打ち明け、獅童夫妻が出した結論は夏幹の「歌舞伎への思いを全力で支えていく」だった。
獅童は会見内での公表について「舞台をやるからには、先に言っておこうかなと思って。彼が大人になったときに『オヤジはちゃんと会見で自分のことを話してくれたんだな』と。これが本当に正解だったかどうかは分からない。彼が小学校上がったぐらいで、自分の体のことが分かったときに、どういう反応をするのか？ってことですよね。僕らにとってそれは日常。特別なことでもない」と語った。
「『障害者』とか『ハンディキャップ』っていう言い方があると思うんですけど、外国では『チャレンジド』っていう言い方があるそうで。『チャレンジド』ってカッコいいなと思うんですよ。前を見つめてチャレンジしていく精神」と語る獅童の目には、涙がたまっていた。
「夏幹がこれから大人になるにつれ、あの人にしか分からない痛みであったりとか、苦しみだったり悲しさというのが出てくるわけですよ。その気持ちをちゃんと蓄えて、芝居に生かすことが出来たら、もうかなわない」
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202402260001584.html
まとめ
中村獅童さんの次男・夏幹くんの小指欠損の原因や病名、治る可能性、今後の影響についてまとめました。
夏幹くんは現在3歳。まだ自身の病気については理解していないと思いますが、これから成長していく中でこの病気とどう向き合っていくのでしょうか。
いつか大きくなったときに、「オヤジはちゃんと会見で自分のことを話してくれたんだな」と思える日がくるといいですね。
